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台湾 木製梱包材の輸入規制 2009年1月実施
- 2015/11/9
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台湾 木製梱包材の輸入規制 2009年1月実施
International Standards for Phytosanitary Measures ISPM REPORT No.08‐05
台湾では今年7月1日から開始予定としていた木製梱包材の輸入規制を来年1月1日から実施することをWTOに通報しました。WTO ではその旨G/SPS/N/TPKM/124/Add.130 May 2008 にて、関係先に日本時間の昨夜、発信しました。
G/SPS/N/TPKM/124/Add.1 30 May 2008 The Separate Customs Territory of Taiwan, Penghu, Kinmen and Matsu proposed to draft the “Quarantine Requirements for the Importation of Wood Packaging Materials (WPM) on 17 December 2007 (G/SPS/N/TPKM/124) and 4 January 2008 (G/SPS/N/TPKM/124/Corr.1). The final requirements will enter into force on 1 January 2009. |
本件に関して、当事務局では4 月初旬に台湾検疫当局に確認の問い合わせを入れ、次のような回答を得ていました。しかし、メンバーの皆様から5 月の末にも 「現地輸入者から本年7 月1 日実施であると言ってきているが、延期の情報は本当なのか?」 などという問い合わせがひっきりなしにありました。
Firstly, I would like to share with you that TPKM did not notify WTO and members the expected date of enforcement. TPKM will notified this matter following the requirement of WTO and provide reasonable period for members to follow. Secondly, after serious consideration within this Bureau, the enforcement date of ISPM 15 might be postpone until January 1, 2009.まず、台湾当局では貴方が言うようにWTO ならびにメンバー国に対して実施予定日を連絡しておりません。 この点、台湾当局としては、WTO要求事項に従って通知するとともにメンバー国に対し十分な準備期間を設けるようにいたします。 次に、当局として真剣な検討の結果、ISPM15 の実施日は2009年1月1日まで延期されることになりそうです。 |
●台湾でのダンネージ材の扱い
在来船貨物ならびにコンテナ内貨物の固定に使うダンネージ材は、作業現場で切断加工することが多く、一つ一つにマークをつけることが困難です。そのため、台湾当局にはダンネージ材の取扱につき、問い合わせをしていました。その回答は単に「ISPM No.15 の規定に忠実に行います」 とありました。逆に、日本での梱包材検疫の実態につき詳しく教えて欲しいとの依頼がありました。
これらを総合すると、厳しい規制は行わない印象を受けています。しかしながら、台湾向けには在来船による輸送もかなりありますので、ダンネージ材の扱いには注意を払ってください。
●次の導入国は タイ国
世界中の主要貿易国の殆どがISPM No.15を導入していますが、日本との取引の多いタイ国でも、輸入規制に向けての検討が進んでいます。今年の9-10月ごろに検討を終えて、早ければ来年1月からの導入に向けて進行中のようです。具体的な進展がありましたら、改めて報告します。