台湾、木製梱包材輸入規制、今年7月開始を 来年1月に延期か…

台湾、木製梱包材輸入規制、今年7月開始を 来年1月に延期か

International Standards for Phytosanitary Measures ISPM REPORT No.08‐03
台湾では2008年7月からISPM No.15 に基づく木製梱包材の輸入規制を開始すると発表しましたが、2009年1月まで延期する可能性が出ています。

メンバーの皆様には、2008年2月5日付のISPM Report No.08-01 にて、台湾植物検疫当局よりの連絡で、規制導入日が2008年7月1日である旨と、規則の中文・英文を入手した旨お伝えしました。
ところが、台湾現地では、実施日が2009年1 月に延長になるような、かなり確かな噂が流れています。

台湾検疫局ホームページには、いまだその詳細は発表になっていませんが、近日中に延期が発表になる可能性があります。
当事務局では、本日、台湾当局に確認の問い合わせを入れてみる予定です。

まったくの余談ですが、
中国産の毒餃子事件との関係があるのかどうか、中国で輸入木製梱包材など日本からの貨物の検疫検査が厳しくなっている噂があります。皆様から寄せられたいくつかの事例を紹介しますと:-

事例
(1)大連では日本からの輸入コンテナを開梱検査して、中に蜘蛛の巣があれば積み戻すと言っている。
(2)広州向け(香港トランシップ)自動車部品をCY貨物で輸送したが、現地で虫が見つかったとの事で、今後の船積みに関して、全てコンテナの開梱検査をすると言われた。
(3)昨年、米国で中国からの毒性輸入品が問題になった際、中国では米国からの輸入品の検疫検査を木製梱包材を含めて厳重に実施した。米国に積み戻した貨物事例もある。
(4)香港の現地法人より、香港の税関が日本からの輸入品につき、これまでよりも梱包材関係の検疫を強化すると共に、違反が見つかった場合はSHIP BACK させる、という噂があると伝えてきた。
(5)江蘇省長江の港、広東省関連の中国地方検疫局のホームページには検疫規則を厳しくするキャンペーンがたくさん掲載されている。
(6)韓国の梱包業界では、夜間作業中にコンテナの中にある照明に虫が飛び込む事例があり、中国での開梱検査の際にそうした虫が検出され積み戻されることがある模様。(中国の検査官は、大きな懐中電灯を持って開梱したコンテナ内部を照らします。虫がいれば、すぐに分かると豪語していた。)

物は試しに、中国語ができる方は中国語版のGoogle やYahoo検索を使って 中国語簡字体で、「日本的货物木质包装检疫不合格」 と検索してみてください。各地の状況事例が出てきます。
「中国食品产业网」などというサイトの記事があったりします。なんで、食品産業のサイトにこんな記事が・・・・・・・? 毒餃子事件と何も関連がないとは言い切れないような気もしますね。

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