日本のWTOに対するSPS通報は各国に認識されているのか?

日本のWTOに対するSPS通報は各国に認識されているのか?

International Standards for Phytosanitary Measures ISPM REPORT No.06‐45
前号、No.45にてお知らせしたように、日本政府は10月末に、世界貿易機関(WTO)に対し、ISPM No.15による輸入木製梱包材規制に関する通報を行いました。しかしながら、我が国農水省のWTOへの連絡は、通常各国が行うSPS通報の書式ではなく、いわば箇条書きの文書になっているためか、各国検疫局での認識度合いに相違があります。
特に、米国・カナダでは検疫局も認証団体も日本の規制につき認識がないため、このままでは来年4月の規制開始当初に、相当の違反梱包材があることが懸念されます。

本日現在の各国検疫局Webサイトを見ると、次のようになっています。

英国森林局:  正しく認識しています。日本からの通知をWeb上にリンクさせています。
http://www.forestry.gov.uk/forestry/infd-6ablsn#Japan
Japan has announced that it will implement ISPM15 on 1 April 2007. To view the WTO notification.
To view details in MAFF Notification No. 1352. Further information can be viewed on Japan’s website.

豪州検疫局:  日本は2007年4月1日から導入と正しく認識。
ISPM 15-COUNTRY IMPLEMENTATION DATES Last updated: 15-12-06

Japan Proposed date of enforcement 1 April 2007.

中国検疫局: 日本は2007年4月1日から導入と正しく認識。しかし、なぜか証明書も提出するように書いてあるのが不思議です。翻訳作成の際の勘違いでしょう。

米国検疫局:  なんら記載なし。
カナダ検疫局:  なんら記載なし。
香港検疫局:   なんら記載なし。

ときに、インドネシアの木製梱包材輸入規制はどうなったのか
2006年末には正式実施と言われていたインドネシアの輸入規制は、同国の検疫現場では何の動きも見られません。インドネシアのコンテナターミナルでは、輸出貨物のセキュリティチェックのためのエックス線検査に混雑しています。ジャカルタのコンテナターミナルのあるTanjung Priok港に11月末に訪れたときは、港湾関係者は輸入検疫検査を厳しく行うことの難しさを指摘していました。木製梱包材に関する輸入検疫政策作りをする部局と実施部門との大きな距離を感じました。いずれ厳しい規制が始まるときは改めてご連絡いたしましょう。

英国森林局のサイトには次のように記載があります。通常、一番正確な案内のある同サイトながら、記載が少し古いことと、情報不足のため、頼りになりません。しかも、ここに記載のPacking Declaration書式は豪州のものです。
Indonesia even though Indonesia has not yet officially implemented ISPM15 as a landing requirement for wood packaging material, the Director of Belawan Plant Quarantine Station, Agricultural QuarantineAgency, has confirmed that pending the implementation of the ISPM15, Indonesia is prepared to accept ISPM15 compliant wood packaging without a phytosanitary certificate, provided that it is treated and marked according to the ISPM15 specifications. To facilitate clearance at the points of entry in Indonesia, it is highly recommended that the WPM be accompanied by a packing declaration. It is anticipated that Indonesia will officially implement ISMP15 before the end of 2006. (Updated 4 April 2006).

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